3年次生 H.M

高校生活を振り返って

私がこのYMCA学院高等学校に入学した頃、あまり楽しいことはありませんでした。私は、小学校の時に嫌な思い出があり、“学校”という一つの居場所がとても嫌いでした。学校で嫌な事があると、“学校へ行きたくない。今すぐにでも辞めたい”とばかり、毎日のようにお母さんに訴えていたので、きっとお母さんも困っていたのだと今では思います。
でも最近になって、“すぐに学校を辞めたい”と、あまり口に出なくなりました。その理由は、高校を卒業していなければ仕事が見つからないという現実があるし、今まで私が頑張ってきた努力を無駄にはしたくなかったからです。今考えると、あの頃の私はどれだけ我儘だったのだろうと思います。現在も学校に対して不満や不安は一杯あるけれども、今はもう自分のできる限りで頑張っていこうと思えるようになりました。

この高校に入学して一番最初に思ったことは、“ここって本当に学校なの?”ということでした。建物がビルであり、エレベーターもあったからです。授業の進め方も、レポートを見ながら進めていくので、この方法にも驚かされました。そして、授業を受けている人たちが私よりも年上の人や、年下の人が一緒になっていたことです。また、お昼休みはどこでお弁当を食べるかという難題がありました。そして私にとって、誰にも邪魔されず、食べているところを誰にも見られない、という2つの理由からトイレでご飯を食べるようになりました。体育の授業があるときは、トイレの中で着替えました。
私は、学校では“もう一人の私”を演じていました。“もう一人の私”は、無口で無表情、そしてあまり人とは関わらないという性格です。この性格は、この高校に入学したときには既に作り上げていました。なぜなら、本当の自分を出してしまうと、きっと小学校時代と同じように嫌な思いをすることが分かっていたからです。でも、今考えてみると、そんなことは全くありませんでした。

年はじめて、友達ができました。その友達は、私が一番嫌いであった体育の授業で知り合いました。それまでは、友達が居なかったこともあり、“友達”とはどういう感じなんだろうというのが実感でした。小学校の時に自殺したいと思い込むまでいじめを受けていたこともあり、私のことを真剣に思ってくれる人はいない。友達は不必要だと考えていました。私はいじめにあってから、ずーっと“友達”というのは“冷たい存在”であると思っていました。それが、この高校ではじめてできた友達は、私の手を何度も何度も握ってくれました。私は、最初この行為に驚きました。でも、その友達の手を握り返した途端、とても暖かいものを感じました。この出来事があって以来、“友達を信じられる存在である”と思うようになりました。
でも、時には私の心の中に入ってくる子も居ます。この子に「友達になりたい」と言われましたが、心の中で“こんな人の気持ちも考えずに心の中にずかずか入ってくる人は嫌い”と思っていましたので、私はすぐに拒否しました。

私が、大きく変わったのは、感想文を書けるようになったことです。今までは自分に自信がなかったために、お母さんに書いてもらっていました。でも、それでは私の思いが何一つ伝わらないことに、最近気付きました。それからは、自分の思いを感想文に書いていきました。書いていくうちに、“自分の思いを正直に書けるのは、なんてすばらしいことなんだろう”と思えるようになりました。この文章も、難しいけれども、自分の思いを素直に書けると言うのはすごく素敵なんだと、そういう思いを強くしながら書きました。

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