教育実習生(社会科)

 前期にYMCA学院高校に教育実習生1名が来ました。社会科担当の湯淺 達磨さんは本校の卒業生です。彼の教育実習経験談が「YMCA高校新聞」15号に掲載されました。

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YMCA学院高等学校を卒業後、大学では人文科学部の日本文化学科に属し、そこで

教職課程を受講してきました。そして、この度、高校の地理、歴史の教育実習を、母校で

あるYMCA学院高等学校でさせていただくことになり、二週間お世話になりました。

内容は、主に教材研究と学習指導案の書き方、先生方に参加していただいての模擬授業、

そして、実際の授業時間に生徒対象の授業実習も行いました。また、授業参観やその他の

校務もさせていただきました。

当初、自分の作成した学習指導案は、あまりにも内容が浅く簡単なものでしたので、

大学の講義では指摘されなかったことをたくさん指導していただきました。最小限、記す

べき事項や、授業目標の整理、具体的な指導内容のまとめ方、またどこまで細かな知識を

盛り込むかなどを、より具体的に学ぶことができました。たとえば日本史の授業における

「恐慌からファシズム」にかけての学習範囲ではその時代の推移を説明するだけではなく、

恐慌やファシズムといった単語はどういう意味なのかを、まず説明することが大切で、

そのことを、ひとつとってもいろいろな資料を探しました。そうした細かな配慮をしながら

学習指導案を作成していくので、時間こそかかってしまいましたが、指導案の組み立て方、

またそれを通しての教材研究に充実感を持てるようにもなりました。

授業参観では、多くの先生方のそれぞれの授業における、様々な取り組み方を見学させて

いただきました。特に印象に残ったことは、同じ科目、同じ単元の授業でも担当する先生に

よって授業の形が大きく変化していくということでした。パワーポイントを駆使して授業を

展開したりもすれば、プリントを配付してそれに沿って授業が進められていったり、先生方

がそれぞれに教材研究をされて、最適と考えられた形に授業が組み立てられているという

ことを感じさせられました。そういった授業の形を模索していくことも、教師の大切な仕事

であるということを指導案作成と併せて実感することができました。

授業実習では「国旗をめぐる世界旅」の授業を受け持たせていただきました。とても緊張

しましたが、授業が進むにつれて、実際の生徒の皆さんを前にして授業を行うことに、

楽しさを感じることができました。生徒の皆さんが興味を持って参加してくれるようにと

黒板で絵を利用して解説を行なったときに、うつむきがちな顔が、黒板に向いてくれたとき

はとても嬉しかったです。授業の準備においては、どのように授業を組み立てていったら

よいのか分かりませんでしたが、ポイントを決めていくこと、またそれを深めていくことや

適切な資料を使い、より理解しやすくすることなどをいろいろとご指導いただきました。

模擬授業では大勢の先生方がご意見など伝えてくださりありがたかったです。そうした時間

を経て臨んだ授業体験ですが、授業というものは自分の机上空論だけの準備では行えないと

いうことを実感させられました。そして、板書一つをとっても、授業進行と板書のバランス

の難しさや、立ち位置、書く姿勢などを考えることも大切であるということを知りました。

授業実習をはじめ、今回の教育実習という機会は、普通に大学生活を送るだけでは得られ

ない経験を積むことができました。最初は、うまくできなかったことを悔やむだけでしたが、

こういった経験ができることは、実習生という立場だからこそのものだと思い、むしろ貴重

な時間であるのだと感じるようになりました。そのような中で自分自身をもう一度見直す

ことにもなり、それは教育実習における大きな収穫でした。

このたび、YMCA学院高等学校には高校時代に次いで、お世話になりました。先生方には

お忙しい中、教育実習を引き受けてくださり、たくさんのご指導をいただきました。二週間、

本当にありがとうございました。

湯淺 達磨(2007年3月卒業)

 

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