お知らせ

2009年度 「教育を共に考える集い」

 【教育講演会】


 

IMG_2753.JPG 10月17日(土)、YMCA学院高等学校ホールにて、「教育を共に考える集い」を開催いしました。学校法人大阪YMCAが運営する中学校卒業後の3つの学び舎(YMCA学院高等学校、大阪YMCA国際専門学校 国際高等課程 国際学科、大阪YMCA国際専門学校 高等課程 表現・コミュニケーション学科)が、合同で毎年行っている講演会です。今回は、不登校再考「学校と家庭の関係を見直す」をテーマに、滝川一廣先生(精神科医・学習院大学教授)を講師に迎え、教育関係者や、中学生・高校生の子どもの保護者の方など約140名の参加者がありました。

 滝川先生は中学生の学校長期欠席率と高校進学率の変化を提示し、『戦後は経済的な理由により学校長期欠席を余儀なくされていた中学生徒数は、産業構造の変化に伴い減少した。しかし、'75年を境に再び長期欠席する中学生徒数が増えてきた点に注目すべきである。その背景には豊になった日本をより発展させていくために、個々のニーズに合わせた消費を求め続けた経済重視社会がある。そこに生まれ育った子どもたちは学校に行くこと、他の人と一緒に生活することに意義を見出せなくなっているのではないか~』とお話しされた。

【参加者アンケートから】

・長期欠席率の推移について、時代、社会、産業のダイナミックな背景から捕らえて考えてみる!ということに新鮮な印象を持ちました。
・希望が与えられた思いです。もっと、このような講演会があれば出席したいです。
・とてもわかりやすい説明でよかったです。社会的な背景、歴史的な背景から不登校の問題を理解していくことも大切なんだと良くわかりました。

【3校合同説明会】

 講演会に先立って、3校(YMCA学院高等学校、大阪YMCA国際専門学校国際高等課程国際学科、大阪YMCA国際専門学校高等課程 表現・コミュニケーション学科)の合同説明会をおこないました。約40名の参加があり、パワーポイントでの各学校の特徴の説明に聞き入っておられました。

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【フリースクールの展示と交わり】

 当日会場の後方に「フリースクール資料展示コーナー」を設け、YMCAと関係のあるフリースクール23団体の資料が展示されました。フリースクールの多さに驚かれる保護者の方もおられました。

フリースクール.JPG また、講演会終了後、フリースクール等の6団体の方々とYMCA教職員が講師の滝川先生を囲んで学びと交流の時を持ちました。滝川先生からのメッセージを受け、それぞれの団体(学校・フリースクール等)が協力し、さまざまな課題を持つ子どもたちの居場所となる働きができればと願っています。