学校行事

「五感で自然を感じよう」授業風景

5月23日、堺自然ふれあいの森で、本校の総合選択科目「五感で自然を感じよう」の野外実習を行いました。

「五感で自然を感じよう」は8時間の授業で、2時間は教室の中で五感を意識し、次の2時間は学校近くの公園で五感を使いながら、木や草、音などに触れます。そして、最後が野外の実習です。

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森に入ると、実は気温も湿度も変わります。そんな中でじっと耳を澄まして、その音を「サウンドマップ」にしてみました。公園で作った「サウンドマップ」と比べてみると、何となく違います。結構、森の中って、色々な音がします。

この授業は「眠っている五感を呼び覚まし、色々なものを感じること」、「自然とはどういうものかという問いに自分なりの答えを持つこと」をめざしています。

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普段は意識していない五感を使うために、目隠しをしたり、木にインタビューをしたり、ちょっと照れくさいと感じることもあったかもしれませんが、ゲームをしながら進めていくと、みんなも何となくその気になってきます。

 

森の空気の匂い、木の幹の手触り、落ち葉を踏みしめる音…。身体の感覚に心を開いて、木々の思いに想像をめぐらせると、色々な声が聞こえてきましたね。会いに来てくれたことを喜んでいる木、世話をして欲しがっている木、日本の行く末を案じている木(!)もありました。

 

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見晴らしのいい山の上で描いた「理想の自然」の絵も、一人ひとり違っていて、面白かったです。湖のほとりの静かな森、さざなみが寄せる美しい浜辺、鬱蒼(うっそう)とした森の奥に謎の洞窟がある怪しい風景

普段、自然から離れて暮らしているような気がしていても、人の心の中には、豊かな自然のイメージが宿っています。「人が自然に生かされている」というのは、単に空気や水や食べ物の話だけではないのですね。

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人と自然がどのように関わりあっているのか、そして、どのように関わりあっていけば良いのか。これからも、知識や理屈だけでなく、身体と心を通して感じ、考えていって欲しいと思います。

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         正阿彌 崇子(本校「エコロジー系列」担当教員)

         川口 彰範 (本校「理科」担当教員)

 

 

●参加生徒の声●

 

 ・思っていたよりもあるいたが、いろいろと自然とふれあえてよかった。

 ・自然にふれることなんてないのでとてもいい経験になった。

 ・森に行ったのははじめてだったけど、けっこう色んな音がしました。見た

    ことのない虫もたくさんいた。

 道は険しいけど、普通ではできない体験ができてよかった。

 ・いつも自然の事について考えたことがあんまりなかったので、すごくいい

    行事だった。

 授業でやったゲームも楽しかったし、同じ授業を受けてた人とも仲良く

 なれた。学校であんまり話さない方だったけど、話せるようになって

 すごくタメになった。