学校行事

総合学習 『絵本で味わう美味しいアジア』&『環境問題の解決は有機農業の暮らしから』

 

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1/29(火)~2/1(金)、本校(通信制・単位制のYMCA学院高等学校)の「総合的な学習の時間」が行われました。その一環で、1/31(木)に『絵本で味わう美味しいアジア』が行われました。この日は、『環境問題の解決は有機農業の暮らしから~手に食と鍬(くわ)を持とう!~』の講座の講師や受講生たちもお招きし、全員でにぎやかなランチタイムを過ごすことができました。

『絵本で味わう美味しいアジア』

【講師からのメッセージ】

食という切り口から絵本の世界をのぞいてみれば、そこはおいしいものでいっぱいです。今回はアジア・日本の「おいしい絵本」を取り上げました。ページを開くと アジアそれぞれの風景や、服装、たべもの、習慣が飛び出してきます。知らない世界もいっぱい。講座では作品を読み、絵本世界をたのしめるお料理をみんなでつくり、味わいました。メニューは、スリランカのおはなし『きつねのホイティ』(福音館書店)をテーマに「野菜たっぷりネパールカレー」。絵本にはこれと同じものがでているわけではありませんが、「ホイティのように」みんなでカレーを味わうことに。尾崎さんの畑でとれた野菜は栄養もおいしさもたっぷりです。材料を切りながら「このにんじんだったらたべられる」と、ぽりっとかじっている人も。みんなの笑顔がたっぷりつまったカレーの出来上がり。では、いただきます!

料理研究家・童話作家 中野 由貴(写真右)

 

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『環境問題の解決は有機農業の暮らしから』
   
 【講師からのメッセージ】

今回の講座は隣り合った教室で行われたので、これがカレーぞ!という香りが漂ってくる中での講義。このカレーで使われた野菜は、私が30年来取り組んできた有機農業で作った野菜。私たち有機農業関係者と超党派で結成された有機農業推進議員連盟とのコラボレで06年12月には有機農業推進法という法律が制定されました。この有機農業的考え方こそ現代社会の問題になっている環境問題解決の大きな糸口だと思います。「循環」という枠組みで地球という生命体が維持されているのに、人間社会はその枠組みから外れたシステムを作ってしまったから、問題が起きたのです。有機農業はその循環システムを確立した農業です。このことを生徒たちに食の問題と絡めながら話しています。そして授業終盤には、保障なき時代に入った現代社会で、これから「自立」した生き方をどういった価値観で構築していくのかという話を、生徒たちは真剣に聞くようになっているのです。

産消循環自給農場<べじたぶる・はーつ>代表 尾崎 零(写真左)

[写真にて授業紹介]

・尾崎零さんが有機農業にて栽培した新鮮な野菜(左上)
・調理実習で作った「ネパール・カレー」の素(中央上)
・グツグツ お鍋の中からとってもいいにおいが・・・(右上)
・中野由貴さんが生徒に読み聞かせた絵本(左下)
・野菜たっぷりのネパールカレーの出来上がり! さてそのお味は!?(中央下)
・みんなで仲良くランチタイム♪(右下)