学校行事

「こんなに楽しいことが自分の人生に起きるなんて信じられない」「親が勝手に申し込んだけど、毎日明日になるのが楽しみで仕方がなかった」この夏４回目となる香港グローバルキャンプに参加した高校生の言葉です。このキャンプはYMCAの高校生が中心の大阪グループ、そして香港YMCAグループが共に関西で１週間過ごしました。大阪グループにはYMCAで学ぶカンボジア留学生やインターナショナルハイスクール（IHS）の外国籍の高校生もいて、「日本人」チームでないところに、YMCAらしさがありました。

「Social　Service」という漠然としたテーマを柱に、この２つのグループは日毎に関係性が深く密になっていきました。「同じ釜の飯を食う」関係の大切さを目の当たりにしました。表コミ生も、十分な英語力と言えないまでも「コミュニケーションをとりたい！」の溢れんばかりの熱意と想いが十分伝わり、関係が深まっていきました。最終日は涙、涙のお別れ。キャンプの価値は目には見えるものではありませんが、関わった一人ひとりの人生を変えるくらい大きな価値があったと確信しています。

昨年はこのキャンプの後に、香港で学生デモがありました。夏に一緒に過ごした仲間たちがデモに参加している、その事実に高校生たちは衝撃を受けました。そして、他の国のこと、政治のこと、自分自身のこと等たくさんのことを真剣に考え出しました。このようなキャンプでの世界的な体験が青少年を育てていくのでしょう。高校生たちにはバーチャルではなく、リアルの世界での体験をすることで人間的に豊かなっていってほしいと強く願います。このキャンプで２３人のピースメーカー（平和を創る人）が誕生したことを誇りに思います。

大阪YMCA高等課程は、このような国際交流プログラムやボランティアの機会を今後も提供していきます。

＊香港グローバルシチズンキャンプは、YMCA国際協力基金、YMCAクリスマス献金を用いました。ご協力ありがとうございました。